出会えたり出会えなかったり　season4

週末、けいこさんからの着信がずっと気になっていたので朝「お昼に電話してもいい？」とメールしておきました。仕事上たぶんメールの返事はすぐ帰ってこないと思ったのでそのまま仕事に没頭する事にしました。担当しているクライアントが今度イベントを行う予定のホールの下見です。始めていく場所だったのであらかじめ地図をみて道順を頭に入れてから出発しました。場所は千葉なのですがちょっと山奥というか人里離れた感じの場所です。顧客向けではなく自社向けの泊まり込みセミナーのようなイベントなので交通が不便な場所でも影響はないでしょう。なにより設営の費用が安いのが魅力でした。昼前に現地に到着してホールを管理している町役場に鍵を借りてホールに入り、内部の様子をWS004SHのカメラで撮影しました。出入り口の広さとホールの奥行き、天井の高さ、電源の場所と数がわかるような写真を撮り事務所にメールで送りました。今回のイベントを共同で企画したﾋﾛｼさんにも同様にメールを送ります。ﾋﾛｼさんは今日宇都宮に行っています。もちろん前回お互いの思いが一致してホテルに行った人に会いにです。

ひととおりの作業が終わってホールの真ん中にたって内部をぐるっと見回し、機材の配置なんかを想像していたら着信音が鳴りました。P905ITVです。けいこさんからでした。ちょっとどきどきしながら電話にでました。「もしもし土曜日はごめんね」二人同時にそんな感じの挨拶から始まったので少しおかしくて吹き出しそうになりました。けいこさんは旦那が熱を出して寝ているのでわざわざ外出して電話をくれたそうです。ますます申し訳ない気分になりました。結局土日とも旦那が寝込んでいてメールできなかったそうです。全然気にしてないからいいっすよ。といっておきました。電話越しに聞くけいこさんの声はいつも受付にしゃんとして座っているけいこさんからは想像できないくらい頼りなさげな女性の声でした。ますますそそられたことはいうまでもありません。一応看病という感じで旦那のことを気にしながら土日を過ごしていたらしいのですがなんかうっとおしいだけだった、とけいこさんは言っていました。かなり微妙な表現だなーと言ったらそうそう微妙なのよ、となんともいえない答えが返ってきました。平日でもいいから時間作って食事することにして電話を切りました。はやくけいこさんと二人で向かい合って談笑したいものです。

けいこさんとはなしたことで土日のひっかかりがきえ、さわやかな気分で帰り道につくことができました。行きにすんなりと到着できたので帰り道は楽勝な気分でした。けいこさんと食事をするのにふさわしい店なんかを考えながら運転していたら道に迷いました。道を間違えたことに気づいたときＵターンするタイプの人ととりあえず前に進んで辻褄をあわせようとするタイプの人がいますが、僕は後者のタイプです。進んでいくうちにあたりの景色が畑と森だけになってきて深みにはまったことに気づきましたがそれでも前進していきました。カーナビは当然積んでないので方向感覚と電柱に記されている住所だけを頼りに進みましたが、日が沈み前後に走っている車もいない本当に真っ暗な道を走っていると相当心細くなってきました。寂しさを紛らわせるために彼女に電話しようとしたらwillcomはなんと圏外でした。どきどきしながらP905ITVをチェックしたら電波がきていてほっとしました。試しにP905ITVのgooglemapを起動してみたら誤差範囲1000m以内というおおざっぱな現在地が酒々井でした。P905ITVにはGPSがついていないのでアンテナ基地局から計算された現在地になるのでしょう。いま、GPSつきの携帯が道ばたで売っていたら２万までならだしていい気分になりました。寂しさに耐えきれずケインに「迷子になりました」とメールしておきました。Googlemapでとりあえず人がいそうな地点の方角に見当つけて走っていたら東関道にたどり着きました。ほっとしました。そのまま酒々井のインターから入って帰ってきました。行きは２時間弱でついたのに帰りは４時間近くかかってしまいました。しかもWillcom圏外という状況を味わったのは久しぶりでした。この経験は注意事項としてﾋﾛｼさんにも申し送りしておこうと思います。

フミさん８通、ツルさん７通でした。