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出会えたり出会えなかったり season4

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田中さんの記事一覧
Posted on 23:12:11 «Edit»
2008
12/18
Thu
Category:田中さん

残念 

今日は取引先の忘年会でした。それほど仲のいい人もいない取引先だったので1次会で帰ってきました。あと明日と月曜日を乗り越えれば飲み会ラッシュも終わりです。

昼間田中さんから電話がありました。前にリスケジュールしてもらった面接の結果が出たそうです。残念ながら今回は採用見送りとなってしまったそうです。やはり1回目をすっぽかしてしまったことで印象を悪くしたのでしょうか。田中さんからは今後の参考にしたいのでなぜ採用見送りになったのか理由を先方に聞いて欲しいと言われました。ちょっと聞きづらい感じもするのですが明日の飲み会がその取引先なので担当者をつかまえてこっそり聞いてみようかと思います。田中さんからは引き続き仕事先の紹介をお願いされています。前回のようなことがなければ紹介してもいいのですが電話料金未納で連絡が取れなくなる事態が怖いのでくれぐれも電話料金は滞納しないようにお願いしておきました。田中さんはバックににぎやかな遊技台の音をさせながら「このままじゃ年を越せないよ」と説得力のないことを言っていました。

月曜日の忘年会はけいこさんの会社のものです。部長にもけいこさんにもいろいろお世話になっていて定期的にイベントもやってもらっている僕の受け持ちの中では上位にランクされるお得意さんなので課長に差し入れのランクを上げてくれるように頼んだら「それくらいの裁量はもうすでにおまえは持っているんだから自分で調整するように」といわれました。そんな権限が僕にあるとは全然知りませんでした。忘年会のあとこっそりけいこさんとあう約束です。

けいこさん3通でした。
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Posted on 22:39:29 «Edit»
2008
11/19
Wed
Category:田中さん

不在 

田中さんの件が気になり今日仕事が終わったあと田中さんの自宅まで行って来ました。相変わらず電話はつながらないままなので思いあまってヒロシさんに相談したところ前に田中さんの家に行ったことがあると言うことで、案内してもらいました。

田中さんの家はこないだ餃子をおごってもらった王将のある都営線の駅から徒歩で15分くらいのところにありました。普通の4階建て、エレベーターなしのマンションでした。外から見るともう夜なのに電気がついている部屋が一つもなくちょっと不気味な感じのする建物でした。田中さんの部屋も電気がついていなかったので不在かと思ったのですがとりあえず部屋まで行ってみようとヒロシさんが言い、3階の田中さんの部屋の前まできました。表札はでておらず廊下に面した窓が少しだけ開いていました。かなり寒いのに何となく不自然な感じがしました。一応チャイムを鳴らしたのですが予想通り応答はありませんでした。3回ならして応答がなかったので仕方なく帰ろうかと思ったのですがヒロシさんが「もしかしたら孤独死しているかもしれない」などと不吉なことを言い出したので気になって軽くドアノブを回してみました。するとかちゃり、といってドアが開いてしまいました。鍵がかかっていないようです。僕はびっくりして一回ドアを閉めたのですがヒロシさんが「ますます孤独死だ」といい、再びドアを開けました。そして真っ暗な室内に向けて「おーい田中さーん」と呼びかけました。でも、返事はありませんでした。かわりになんか、とても嫌な臭いが漂ってきました。生ゴミとタバコとチョコレートが混ざったような臭いでした。

僕はいよいよ嫌な予感がしてきて「これ以上かかわるとまずいっすよ」と意味不明なことをヒロシさんに言い、ヒロシさんも「第一発見者になるとめんどうだしな」とようやく納得してくれてその場を離れました。帰り際にもう一度表からマンションを眺めたのですがやはり灯りのついている部屋はひとつもありませんでした。近くにあったファミレスで食事をしながら「とうとうやっちゃったな」とヒロシさんが言いました。僕も「やっぱ孤独死っぽいですよね」とヒロシさんが最初に予測していた結末に同意してました。「あの臭い」「そうっすねあの臭い」ふたりともあの臭いは死臭であるということを主語抜きで肯定してしまいます。

食事が終わり帰り際にもう一回だけマンションを観察してみたのですがやはり全室真っ暗なままでした。今日は彼女の家に行く日だったので今から帰るコールをしたついでに先ほどの出来事を興奮気味に彼女に話しました。彼女は「んなわけないじゃん」と気楽でしたが僕はやはりあの部屋の中で田中さんが孤独死している様な気がして仕方ありません。

けいこさん4通、ツルさん12通、カオリさん9通でした。
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Posted on 21:43:22 «Edit»
2008
11/18
Tue
Category:田中さん

お客様の都合により 

午後、車の中で出待ちしていたら先日田中さんを紹介した会社の人から電話がありました。今日面談予定だった田中さんが時間になってもこないそうです。僕は確かに田中さんに面談予定日をメールしたはずなのですが。そういえばそのメールに対する返信がなかったような気がしてP905itvの受信メールをチェックしてみましたがやっぱり返信はありませんでした。すごく嫌な予感がして急いで田中さんの携帯に連絡を入れてみました。

「おかけになった電話はお客様の都合によりおつなぎできなくなっています」

予感的中です。田中さんの電話は不通になっていました。たぶん料金未納で止められているんだと思います。失敗しました。メールの返信がこない時点で確認しておけば良かったです。仕方ないので担当者の人に折り返し電話をして状況を正直に話しました。怒られるかと思ったのですが担当の人は少しがっかりした雰囲気で「そうかーいやいい人が取れたと思ったんだけど、残念だな。」と言ってました。これってもしかすると次はないのかなーと思いながら「連絡付き次第リスケさせてください」というと、「この情勢だしいつまでも空きがあるとは思えないんだけど、待ってるよ」との事でした。

少しへこみました。へこみついでに田中さんの家電にもかけてみましたがこっちも止められてました。いったい田中さんはどうしているのでしょう。この失敗を誰かと共有したくなり返事は期待しないでけいこさんに「しくじった」とメールしておきました。けいこさんは仕事中なので返事に期待はしてません。そのあと客先に行くために車を降りたところでP905itvがなりました。なんとけいこさんからでした。予想外だったのでびっくりしましたがうれしくなりさっきの出来事を歩きながら話しました。けいこさんはなんかもっと重大なミスしたのかとおもって電話してきたらしいです。そんなのたいしたことなくて田中さんの不注意が原因じゃないの、といわれました。その言葉よりもけいこさんから電話が来たことの方がうれしくなり客先についた頃には足取りが軽く、スキップするほどにまで回復していました。やっぱり恋はいいものだなあと思いました。

けいこさん3通ツルさん5通、カオリさん(新規)7通でした。
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Posted on 00:08:14 «Edit»
2008
11/01
Sat
Category:田中さん

田中さん 

仕事が終わって帰ろうと思っていたら珍しくP905itvに着信がありました。誰だろうと思って確かめたところ、田中さんでした。田中さんは以前同じ営業所に勤めていたのですが勤務態度が悪くほぼ解雇に近い形で退職した人です。このあいだ機種変をしたときにアドレス帳を整理していたら田中さんの名前をみつけ、単なる思いつきで「機種変しました 新しい番号とアドレスは。。。」みたいな感じでメールしたことを思い出しました。話があるから、とのことで田中さんの地元の駅前で今からあう約束をしました。あう約束とはいってもおっさんとの待ち合わせなので僕の胸は全然ときめきませんでした。彼女に事情を話し少し遅くなるかも、と付け加えたらやっぱりご機嫌を曇らせていました。

都営線のとある駅前で落ち合い、田中さんがおごってくれると言うことなのであとをついて行きました。そうしたら餃子の王将でした。僕はその時点でかなりお腹が空いていたので王将でもぜんぜんOKです。半年ぶりくらいの再会をコップのビールで乾杯し僕はあんかけチャーハンと焼き餃子を2枚注文しました。料理がくる間に田中さんは近況を話してくれました。半年前に会社を辞めてからしばらくはパチンコで生計を立てていたそうです。それなりに食べていけたのでだらだらと過ごしていたのですがやはりこんなことしていてはいけない、と思い求職活動に入ったということです。でも、人生はそんなに甘いものではなくある程度自分のスキルに自信があったはずなのにすでに12件の会社から採用を見送られたそうで、途方に暮れているとのことでした。

チャーハンと餃子が来たのでそのあとは食べながら話を聞きました。田中さんはかにチャーハンとやはり焼き餃子2枚頼んでいました。瓶ビールをもう一本注文したあと田中さんは続きの話を始めました。このままだと全く飛び込みでの求職は難しそうなので僕の知っている会社を紹介して欲しい、とのことでした。

僕は少し戸惑いました。僕が紹介して仮に田中さんがその会社に入ったとして、知っている限り田中さんの勤務態度はかなり問題があるという印象です。遅刻欠勤はまったくしない人なのですがとりあえず朝は酒臭いです。それもかなりの臭いです。本人は昨日遅くまで飲んじゃって、と言うのですが昨日の酒というレベルの臭いではなくどう考えてもモーニングコーヒー代わりに酒飲んできたという感じの臭いなのです。僕は遠慮がちにそのあたりを田中さんに確認しましたが「それは問題ない。あの時期、少し精神的にきつくて酒に逃げることもあったけど、今じゃ酒は殆ど飲んでないから」と、ビールをがんがん飲みながら力強く宣言していました。少し返事を躊躇しましたがあんかけチャーハンと焼き餃子を2枚おごってもらった事もあるので了解しました。ご飯を食べ終わり店を出ると「じゃ、おれはもう一仕事してくるから」といって田中さんはパチンコ屋の方へ消えていきました。僕はホームで電車を待ちながら田中さんをどこの会社に紹介しようかと、考えていました。いろんな会社にいきますがどの会社も即戦力が不足している感じなのでたぶんそんなにハードルは高くないと思います。電車に乗ってもそのことをずっと考えていて、結論としてはとりあえずケインの会社をあたってみることにしました。でもやはり不安は消えません。

フミさん8通、ツルさん10通今週末は実家に帰るから、ということでお誘いを断りました。

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