出会えたり出会えなかったり　season4

今日のセミナーは昨日と比べて参加者が少なく、７人でした。内容の方は昨日の夜テキストと進行を改良したかいがあって改心のできでした。昨日は５時間１５分だったのが今日は５時間ジャストでフィニッシュです。あれほど動揺を誘う出来事があったにも関わらずさすがトメさんです。昨日に比べて余裕ができたせいか午前の部が終わった後ﾋﾛｼさんが「なあ、３列目の一番右に座ってた女、かなりよさげだと思わない？」と聞いてきました。僕はトメさんに合わせて必死にパワーポイントを操作していたので座席には背を向ける状態で座っており、全然気づきませんでした。「乳の張りがすごかったし、けっこういやらしい感じの人だった」とﾋﾛｼさんは続けました。いやらしい感じとか思う前にどう考えても昨日今日合わせた２２人は僕にとって守備範囲外のおばさんで、黒人みたいにみんな同じ顔に見えたのですがさすがゾーン無限大のﾋﾛｼさんです。これはもしかするとなんかやらかすのかなーなどと思いながらランチを終えて午後の部に入りました。

そしたら思った通りﾋﾛｼさんが行動開始です。トメさんが説明する中、ﾋﾛｼさんはまるで試験官みたく手を後ろに組みつつ会議室内を徘徊し始めました。ノートＰＣを操作しながらちらちらと観察していたらお昼に「いい」と言っていた女性が座る席に背後から近づいていったと思うといきなりvadoを内ポケットから取り出しまるではたから見たら携帯を操作しているとしか思えないような熟練の動作でゆっくりとその女性の背後からこちらに向かって歩き、ちょうどその女性の真横で立ち止まると女性の方に向き直って首をかしげながらvadoを携帯に見立てた芝居をしてからこちらに向かって歩き始めました。もちろん撮ってます。

僕が観察した限りではその女性はなんか名前が思い出せないような演歌歌手に似てました。１５分間の休憩時間に「なに撮ってたんすか。みせてくださいよう」とﾋﾛｼさんに詰め寄ったところわざわざ会議室から遠い方の喫煙コーナーに連れて行かれてvado　hdの鮮明な映像を見せてくれました。手を組んでトメさんの講習を熱心に聞く女性が写っていましたがもちろん強調したいのはほぼ真上のアングルから撮っている胸元です。「すげーよなこれ。あと、唇がやらしいよな」とﾋﾛｼさんは解説してくれました。僕は真上から見るとおっぱいのほぼ半分くらいが露出している感じに見えるそのムービーを見せてもらいながらツルさんを思い出してました。この業界、胸を強調するのがコツなのかもしれません。「あんたたち、またなんかこそこそやってんだろー」と休憩時間中姿をくらましていた僕たちをトメさんが思いっきり怪しんでました。

とりあえずセミナー二日目も仕事に関してはトラブる事なく終了です。先週の連休明けから連続して仕事しているのでちょっと疲れてきました。この案件自体ﾋﾛｼさんのプライベートな部分からスピンオフしてきたものなのにさらにその中でﾋﾛｼさんは新たなターゲットを見つけたみたいです。公私混同の入れ子です。