出会えたり出会えなかったり　season4

ﾋﾛｼさんとの共同案件の本番がいよいよ再来週に迫ってきました。今日もいつもの千葉の山奥の現場にいきました。来週からイベント会場になるホールは貸し切りになりハードの搬入やセッティングが始まります。先週やったイベントとは規模が違うので緊張感も５割増しくらいです。ﾋﾛｼさんは｢こんなのたいしたことないよ。楽勝｣と言っていましたがそういいながらも緊張から唇が乾き切っているのを僕は見逃しませんでした。今日はハードのリース会社の人と打ち合わせて必要なケーブルの長さとか電源の容量なんかを結構綿密に決めたりしました。ケーブルの長さとか実際に見積もってもらうと今まで担当して来たイベントと一桁違う長さでよりいっそうﾋﾛｼさんの唇の乾きが進行していました。

夕方まで現地で真面目に仕事をしてから現場を後にしました。もうここの現場にきてもヒロシさんはかおりさんのことをまったく思い出さないみたいで途中下車することもなく帰途につくことができました。途中、お腹がすいたので裏道の途中に一軒だけ光り輝いているびっくりドンキーでご飯を食べることにしました。ハンバーグを食べながらヒロシさんは｢ここで食ってまた家でも食わないとなー｣と言ってました。すでに唇はもとのうるおいを取り戻していました。｢なんでですか｣と聞いたところママさんの娘が夕ごはんを作って待っているからだそうです。僕は夕ごはんを食べてから帰るときは彼女にメールで｢今日はごはんいりません｣と敬語でメールを送るのですがヒロシさんはまだ気がねしてしまいそれができないそうです。徐々にそういう方向に持って行きたいと述べていました。そんな話しをしていたら彼女からメールがきました。一昨日彼女のBluetoothキーボードが届き、本当に会社の机に置いているらしくいきなり昨日から予想外の時間にメールをしてくるようになりました。｢どこにいるん｣という内容でした。さっきごはんいりませんメールをしたので気にしているようです。僕は｢現場から帰る途中でヒロシさんと打ち合わせを兼ねた会食中｣と返しました。｢早くかえってくるんだよ｣と、言われたので｢はい、わかりました｣と勿論敬語で返しました。それを読んだヒロシさんに｢おまえんとこは主従関係がシビアだなー｣と言われました。気づかないうちに主従関係が築かれていたようです。そういうヒロシさんのメールを覗いたところ｢ヒロクンもうすぐ帰るよ｣と打っていました。（とほほ）と思いました。

明日も今日と同じ現場に行く予定です。