出会えたり出会えなかったり　season4

今日はキャサリンの仕事場に行って正式に仕事発注の契約をしてきました。キャサリンを見るのは２回目でしたがやはり初老な雰囲気が否めませんでした。でもそれは出会いの相手として見るからであって客先のおばはんと思えばどうってことないと思います。キャサリンは「支部長権限と県支部の助成をいれてもこれが限度なのよ」とすでに深い関係にあることがばればれな口調でﾋﾛｼさんに対し話しかけながら予算金額を提示してきました。あまり期待しないで見たら提示された予算は結構な額でびっくりしました。これだと豪華クルーザーで開催されるパソコン初心者セミナー１週間・お帰り時に講習で使用したノートパソコン贈呈といった感じのセミナーができそうな額です。こちらが見積もりあげる前にこんな金額を提示してくるなんてたぶん講習慣れしていないのでやり方とか相場がわからないんだろうなーと思いました。それにしても三日間の支部講習にこれだけの額をぽんと出すことのできるキャサリンの業界は景気がいいようです。
ﾋﾛｼさんとふたりでその金額にすこしびっくりしながらも会社から持ってきた契約書に判をもらい、無事契約成立です。事務所を出た後ドトールに入り今後の作戦を練りました。下手するとキャサリンのところはおいしいお得意さんになりそうだから今回のセミナーについては全力で行こう、という方針で二人の意見が一致しました。あとは明らかに今回の予算は多すぎるのでこちらから見積書を出すときにこれの半分くらいの金額であげて我々が良心的な会社であるというイメージを植え付けて今後の取引につなげよう、ということになりました。
明日からさっそくこの案件に取りかかる予定です。別に自分のものになるわけでもないのに気前のいいお客を見つけたかもしれないのでふたりとも異様なモチベーションの高さです。
仕事に熱中しすぎてクルムのことをすっかり忘れていたのですがチェックしてみたら８通来てました。７通まではあいかわらず筋肉質な話題ばかりでしたが最後の１通はちょっと違っていて（あなたはわたしに一体何を期待されているのでしょうか。最初にあったときあなたは仕事を離れていろいろなお話ができる相手を捜していたと言ってたはずです。それなのにあなたの話題は下ねたばかりではっきりいってうんざりしてしまいます。あなたがわたしにそのようなことを求めているのだったら残念ながら期待にそえません。もしこれからもおつきあいを続けられるのであればもっとさわやかな話題でメールをしたいし一緒に体を動かして汗をかいたりもしてみたいです。よく考えてからお返事ください）とありました。
最初に思った通りの方向に進んだわけです。このまま返事をしなければそれですべて完了するはずです。
それなのに僕は（ごめんなさい。ついつい若さに任せて欲望の先行した話ばかりしてしまいました。正直言って僕もあなたの上で動きながら一緒に汗を流したいです。あなたが上でもいいです。どっちかというとそっちの方がいいです。よろしくお願いします。）と返事を返してしまいました。