よろしくお願いします。
出会えたり出会えなかったり season4
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05月の記事一覧
Posted on 20:01:57 «Edit»
2013
05/26
Sun
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Category:日常
菊池れいこさんの夜
金曜日から土曜日にかけて菊池家記念パーティーが予定通り執り行われました。正確には菊池家・畑山家・柏家1周年記念パーティーです。
3家は新婚旅行先で意気投合して帰国後も仲良く親交を深めているそうです。
具体的には夏に旅行したり、秋にbarbecueしたり、冬にボードしたり、春にお花見したり、夏にリゾートコテージ行ったり、してます。
最初の夏、3家は5月頃から頻繁に連絡を取り合い夏の予定をはなしあってました。
5月の後半から毎週末、3家はいずれかの家をディスカッション場所に見立ててプレゼン並みの資料を持ち込み夏のバカンスに夢をはせながら話し合いを続けたそうです。
特に熱心に資料を持ち込んだのは菊池家の旦那と畑山家の旦那だったそうです。お互いにこだわりをもった旦那で、自分が推奨するブランをまるで先週現地に行ってきたかのような口調で熱く語るのでした。
そのときの二人の遠くを見るような虚ろな眼差しで夢を語る光景は今思い出してもぞっとするわ
菊池れいこさんは当時のことをそのように語ってます。
6月に入ったある週末、もう、週末の絶望的恒例となってしまった集まりが当然のように行われてました。ディスカッションは佳境を過ぎて、お酒が入っている事もありそろそろぐだぐだでもう今日はこれ以上建設的な意見は出てこないだろう的な雰囲気に陥ってたそうです。
菊池れいこさんは親睦を深めるほど(ああ、この人は無理)と言う思いが強まってくるタイプの畑山家の妻に渋いだけであんまりおいしいとも思えないワインをこれでもかって言うぐらい進められてしまい気持ち悪くなってました。
だいたい菊池れいこさんにとって夏のバカンスなんてどうでもよくて、毎年季節になると会社のスケジュールボートに(大川:夏期休暇)と書き込んで会社を出てから(さあ、どうしよう)などと悩むたぐいの、ただそれだけのイベントのはずでした。
それが、自分の意志に反して昨年からまるで人生の一大イベントみたいな扱いに昇格してしまい、それだけでもなんか違和感満載だって言うのにそのために3ヶ月前からいい年した大人が六人もああでもないこうでもないって、ちょっとあんたたち何者?
菊池れいこさんはそんな思いを頭にぐるぐるさせながら少し涼しい風に当たろうと、その日ディスカッション会場になっていた自宅のバルコニーに出ました。
菊池家のマンションは東京の下町を流れる由緒ある川をすぐ下にみおろせるような場所にあり、 菊池れいこさんはマンションのある街の気さくな雰囲気やロケーションについてはかなり気に入ってます。菊池れいこさんの勤務する都心にある会社にも、菊池家旦那が勤務するシティにも割と近くてその点も80点です。
バルコニーは南側にある部屋に面していて菊池家の部屋は角部屋のため、正面の窓と正面から向かって右側に回り込んだ形で作られてます。よって正面のバルコニーから回り込んだ部分は死角になります。今夜、バルコニーに出てみた菊池れいこさんはその死角エリアに人の気配を感じました。
誰やねん
菊池れいこさんは千葉県出身ですのでそのような脳内独り言は言わないと思いますが、本人の表現をかりれば
誰やねん
菊池れいこさんの身長は160センチで体重は本人申告によると48キロです。その質量をなぜか小さくするみたいに身体を縮めながらバルコニーの死角を覗き込みました。
そこには菊池家旦那と畑山家妻が包容してキスまでしている光景があったそうです。
ああ、これね
通常そのような光景を目の当たりにしたばあい、妻はひどく取り乱したりするものかも知れませんが、菊池れいこさんの場合は、少し違ってて
前々から畑山家妻に対して感じていた違和感の理由がいまはっきりとしたことに対する自分自身の納得感が先に来たそうです。
ああ、これね
何事もなかったみたいに菊池れいこさんは部屋に戻りました。
旦那とよその妻によるいけない光景を目の当たりにして、普通の妻なら心の中で(なんか上手な言い訳してみてよ)と祈りながらその場で旦那を責め立てたりするのが普通じゃないかと思うんだけど、あたしはやっぱり最初にきたのが(ああ、これね)だったの
ああ、これね
は畑山家妻にはじめから感じてた違和感というか本能的な警戒心というか
不思議と菊池れいこさんの心には旦那がよその妻といけないことしてたのをこっそり見てしまったダメージはなくて、ただたちの悪いワインのせいで被ってしまった悪酔いが早く過ぎ去ってくれないかな、という思いだけがその日を独占していたそうです。
翌週、菊池れいこさんは平日昼間に畑山家旦那を呼びだしてセックスしてしまったそうです。
やられっぱなしじゃね
畑山家旦那とセックスしたのはその一回だけで、そもそも菊池れいこさんは畑山家旦那にはなんの感情もなくて、実は畑山家妻にたいするおかえし、なのかもしれないけれど菊池れいこさん自身、そんな思いを認めるのがいやで、今に至るのですが、それだけじゃ済まないのが畑山家旦那で、それ以降執拗に菊池れいこさんにたいして再びのセックスを期待したアプローチをかけてくるそうです。
以上が菊池家記念パーティーにおいて早々と退場して個室へ避難した菊池れいこさんが語ってくれたいきさつでした。
ああ、けいこさん
僕は菊池れいこさん座ってるベッドの向かい側に座りながらやっぱりけいこさんを思い出してました。思い出すだけじゃなくてなんだかとてもけいこさんにあいたい夜になってました。
ありがとう
菊池れいこさんは僕だけの力で危機を回避できた訳じゃないのにまるで僕がピンチを救ってくれた唯一の人みたいな言い方ですごく優しい発音でそのように言いました。
いいながら立ち上がると正面に座る僕のところへ来てさっきの言葉よりも優しいキスをしてくれました。
けいこさんと菊池れいこさんがだぶってきました
3家は新婚旅行先で意気投合して帰国後も仲良く親交を深めているそうです。
具体的には夏に旅行したり、秋にbarbecueしたり、冬にボードしたり、春にお花見したり、夏にリゾートコテージ行ったり、してます。
最初の夏、3家は5月頃から頻繁に連絡を取り合い夏の予定をはなしあってました。
5月の後半から毎週末、3家はいずれかの家をディスカッション場所に見立ててプレゼン並みの資料を持ち込み夏のバカンスに夢をはせながら話し合いを続けたそうです。
特に熱心に資料を持ち込んだのは菊池家の旦那と畑山家の旦那だったそうです。お互いにこだわりをもった旦那で、自分が推奨するブランをまるで先週現地に行ってきたかのような口調で熱く語るのでした。
そのときの二人の遠くを見るような虚ろな眼差しで夢を語る光景は今思い出してもぞっとするわ
菊池れいこさんは当時のことをそのように語ってます。
6月に入ったある週末、もう、週末の絶望的恒例となってしまった集まりが当然のように行われてました。ディスカッションは佳境を過ぎて、お酒が入っている事もありそろそろぐだぐだでもう今日はこれ以上建設的な意見は出てこないだろう的な雰囲気に陥ってたそうです。
菊池れいこさんは親睦を深めるほど(ああ、この人は無理)と言う思いが強まってくるタイプの畑山家の妻に渋いだけであんまりおいしいとも思えないワインをこれでもかって言うぐらい進められてしまい気持ち悪くなってました。
だいたい菊池れいこさんにとって夏のバカンスなんてどうでもよくて、毎年季節になると会社のスケジュールボートに(大川:夏期休暇)と書き込んで会社を出てから(さあ、どうしよう)などと悩むたぐいの、ただそれだけのイベントのはずでした。
それが、自分の意志に反して昨年からまるで人生の一大イベントみたいな扱いに昇格してしまい、それだけでもなんか違和感満載だって言うのにそのために3ヶ月前からいい年した大人が六人もああでもないこうでもないって、ちょっとあんたたち何者?
菊池れいこさんはそんな思いを頭にぐるぐるさせながら少し涼しい風に当たろうと、その日ディスカッション会場になっていた自宅のバルコニーに出ました。
菊池家のマンションは東京の下町を流れる由緒ある川をすぐ下にみおろせるような場所にあり、 菊池れいこさんはマンションのある街の気さくな雰囲気やロケーションについてはかなり気に入ってます。菊池れいこさんの勤務する都心にある会社にも、菊池家旦那が勤務するシティにも割と近くてその点も80点です。
バルコニーは南側にある部屋に面していて菊池家の部屋は角部屋のため、正面の窓と正面から向かって右側に回り込んだ形で作られてます。よって正面のバルコニーから回り込んだ部分は死角になります。今夜、バルコニーに出てみた菊池れいこさんはその死角エリアに人の気配を感じました。
誰やねん
菊池れいこさんは千葉県出身ですのでそのような脳内独り言は言わないと思いますが、本人の表現をかりれば
誰やねん
菊池れいこさんの身長は160センチで体重は本人申告によると48キロです。その質量をなぜか小さくするみたいに身体を縮めながらバルコニーの死角を覗き込みました。
そこには菊池家旦那と畑山家妻が包容してキスまでしている光景があったそうです。
ああ、これね
通常そのような光景を目の当たりにしたばあい、妻はひどく取り乱したりするものかも知れませんが、菊池れいこさんの場合は、少し違ってて
前々から畑山家妻に対して感じていた違和感の理由がいまはっきりとしたことに対する自分自身の納得感が先に来たそうです。
ああ、これね
何事もなかったみたいに菊池れいこさんは部屋に戻りました。
旦那とよその妻によるいけない光景を目の当たりにして、普通の妻なら心の中で(なんか上手な言い訳してみてよ)と祈りながらその場で旦那を責め立てたりするのが普通じゃないかと思うんだけど、あたしはやっぱり最初にきたのが(ああ、これね)だったの
ああ、これね
は畑山家妻にはじめから感じてた違和感というか本能的な警戒心というか
不思議と菊池れいこさんの心には旦那がよその妻といけないことしてたのをこっそり見てしまったダメージはなくて、ただたちの悪いワインのせいで被ってしまった悪酔いが早く過ぎ去ってくれないかな、という思いだけがその日を独占していたそうです。
翌週、菊池れいこさんは平日昼間に畑山家旦那を呼びだしてセックスしてしまったそうです。
やられっぱなしじゃね
畑山家旦那とセックスしたのはその一回だけで、そもそも菊池れいこさんは畑山家旦那にはなんの感情もなくて、実は畑山家妻にたいするおかえし、なのかもしれないけれど菊池れいこさん自身、そんな思いを認めるのがいやで、今に至るのですが、それだけじゃ済まないのが畑山家旦那で、それ以降執拗に菊池れいこさんにたいして再びのセックスを期待したアプローチをかけてくるそうです。
以上が菊池家記念パーティーにおいて早々と退場して個室へ避難した菊池れいこさんが語ってくれたいきさつでした。
ああ、けいこさん
僕は菊池れいこさん座ってるベッドの向かい側に座りながらやっぱりけいこさんを思い出してました。思い出すだけじゃなくてなんだかとてもけいこさんにあいたい夜になってました。
ありがとう
菊池れいこさんは僕だけの力で危機を回避できた訳じゃないのにまるで僕がピンチを救ってくれた唯一の人みたいな言い方ですごく優しい発音でそのように言いました。
いいながら立ち上がると正面に座る僕のところへ来てさっきの言葉よりも優しいキスをしてくれました。
けいこさんと菊池れいこさんがだぶってきました
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