出会えたり出会えなかったり　season4

夕方まで貯まったDVDを処理したあと式に来てくれた彼女の友達のところに行きました。彼女の同僚なのですが実家が飲食店をやっていてそこで飲むことにしました。なぜかヒロシさんまで付添人と言うことでついて来ました。彼女はかなり露骨にやな顔してましたが確かに今回のイベントでは僕側の立場でいろいろ世話を焼いてもらってるのでもっと感謝しなければいけないかも知れません。

僕側の世話人がヒロシさんなら彼女側の世話人だったのが今日挨拶に行く先の同僚の方です。一瞬、世話人同士という理由から嫌がる同僚と強引に仲良くしようとするヒロシさんを想像してしまいましたが彼女もおんなじこと思った見たいです。

その同僚はあけみさんという名前で28歳で離婚経験が一度あるひとでした。実家の飲食店はスナックでお母さんがカウンターにいてお父さんが厨房にいるとてもアットホームなお店です。あけみさんという名前は実家の職業にぴったりだと思いました。式の時はあまり話す機会も無くてお礼もよく言えなかったので丁寧に挨拶しておきました。心配だったヒロシさんの言動もあけみさんに対しては欲望をあらわにすることもなくてほっとしました。多分彼女のきつい眼差しを常に背後から感じてたせいもあると思います。僕的に見るとあけみさんはベビーフェイスで彼女といても同じくらいの年齢に見えるなかなか好印象の人でした。離婚という辛い過去を持っているようにはとても見えませんでした。

あけみさんからこっそり聞いた話だと社内に彼女の事が好きな人がいてしょっちゅう誘ってたらしいのですが彼女は全然興味を示さなかったらしいです。そんな話は聞いたことなかったので少しびっくりしたあとやきもちな気分になりました。「相手にしてなかったんだからいいじゃない」とあけみさんに言われましたが穏やかじゃなかったです。気持ちを紛らわすためにもちろん歌いました。せっかくスナックにきたんだからやはり歌わないと気が済まないというのもあります。彼女が歌わないひとなので一緒にいるとき歌うのは久しぶりのような気がしました。なぜ彼女は歌わないのかというと音痴だからです。音痴なんて気にするなよーと歌わせたことは何回かありますがホントに音痴です。僕が彼女位音痴だったらやっば歌わないと思います。声がかわいいだけに残念です。

あけみさんとデュエットも出来て満足でした。ヒロシさんもデュエットしましたがさすがスナックの娘だけあってあけみさんは結構曲知ってます。ヒロシさんがセクハラするときの定番である「忘れていいの」も歌いこなしてました。はらしながら見てましたが胸に手を差し入れることもなく歌い終えてほっとしました。あけみさんは現在付き合ってる人もいない完全なフリーランスという事でお母さんから「誰か紹介してねー」と言われました。あけみさん位かわいければ絶対自力で相手はみつかるはずなのですが多分理想が高いタイプなんだと思います。けいこさんが前に言ってましたが（理想が高いと結局売り時を逃して痛い目にあう）というパターンが多いらしいです。痛い目って言うのは理想の80%くらいの男がいても妥協できなくて結果的に理想の50%位の男とくっつくか独身で過ごすかという事らしいです。ちなみにけいこさんは前者だったようです。その話を思い出して一瞬中川さんを思い出しました。でも頭をぶんぶん振って脳内に広がってしまった中川さんの映像を打ち消しました。まさか中川さんをあけみさんに紹介するのはいくらなんでも失礼だと考えたからです。多分中川さんはあけみさんの理想の5%くらいのできだと思います。イメージ的にはエルに似てます。とほほ

三人ともかなり飲んでお店を出ました。酔っ払うと彼女は急に僕のことが好きになります。帰りのタクシーのなかでずっと「だあいすき」と言ってました。なかなかいい気分でした。それにしてもあけみさんに対してヒロシさんが全然普通な態度だったのが不思議です。最近のヒロシさんのノンストップエクスタシィっぷりを考えると信じられない行動です。