出会えたり出会えなかったり　season4

なんか朝一でSH11Tを立ち上げたらいろいろ読み込めないDLLが続出してしまい正常に起動しませんでした。なんか変なソフトを入れた覚えもなくかなりふに落ちませんでしたがとりあえずハードリセットしました。その後正常起動しましたがメインメモリに入れたアプリの再インストールとかしてたら結構時間食いました。このような事態に備えて日頃アプリはなるべくmicroSDに入れるようにしていたのが不幸中の幸いです。それでもFEP関連とかは再設定です。こごから新しい出会いが待っているというのにまったく面倒なことになりました。

大急ぎでご飯を食べて待ち合わせにはなんとか間に合いました。ちょっと奥まった地域の複合商業施設駐車場です。すくなくとも顔の上半分は許容範囲でしたので期待感は膨らみます。いざと言うときに備えてなるべくカーセックスしやすそうな場所を選んで車を入れました。時間通りにメールが来てどきどきしながら車でまちました。この、くじの入った箱に片手を突っ込んだ時のワクワク感を増幅したような気持ちが味わえる瞬間が出会いの醍醐味かも知れません。

そして相手の人がやって来ました。もちろん顔半分は隠してませんでした。その時僕ははずれくじを手にしてしまったことに気付かされます。顔半分どころか隠してなかった部分まで詐欺じゃねえか、と少しハードボイルドに思考しました。バックで切り返しそのまま知らん顔して走り去ってもよかったのですがそれをする事による事後の繁雑過ぎる作業を思い出し、その場に留まりました。頭の中には（ギフト）が流れてました。

（一番綺麗な色ってなんだろう）とハートで歌いながらニコニコしながら詐欺の人と会話しました。
（白か黒で答えろという難題を突き付けられ）
もしかしたら濃厚なしもねたを連発したら早めに切り上げてくれるかとも思い考えつく嫌らしい話をいろいろしたのですが詐欺の人はびくともしないでついて来ました。カーセックスしやすそうな場所まで選定して車を止めた数１０分前の自分のおろかさがなんか悲しくなって来ました。
（僕のほうこそありがとう）
結局無駄な２時間を車で過ごし帰って来ました。

会社に戻りﾋﾛｼさんにこのことを報告すると「相変わらずお前はルックスがすべてな奴だなぁ」と言われてしまいました。ヒロシさんの懐の深さにいつもただならないものを僕は感じていますがもしこしかたら僕の（顔がすべて）という懐の狭さも他の人からみたらかなりおかしいのかもしれない、とその時初めて感じました。でも、やっぱり無理です。ヒロシさんは「まあ、俺もアサミを知ってからはそれなりにルックスにはこだわるようになったけどね」と続けました。ヒロシさんの中はアサミさんで満たされているようでした。

でも、ルックスにこだわってなにもしないで帰ってくるヒロシさんはありえないと思います。