出会えたり出会えなかったり　season4

週末にイベントを控えかなり忙しくなってきました。昨日当たりからケーブル類を引き込み始めたのですが前回と同じ設定で考えていたので１０ｍくらい長さが足りない状況になってしまいました。先週若干のレイアウト変更が入り大急ぎで機材の仮押さえは行ったのですがそれに伴うケーブル類の延長までは頭が回ってませんでした。大失敗です。夕方になってテクニカルのチーフがそれに気づきあわててﾋﾛｼさんと二人で東関道をすっ飛ばしてリース会社に行き電源とＬＡＮケーブルの確保に成功しました。確保したことに安堵して２１時くらいから京葉線の駅の近くにあるレストランでご飯を食べながら携帯をいじっていたらテクニカルのチーフからS11HTに着信があり「はやくもってこいよみんなまってるのに」と半切れ状態で言われてしまい、まさか今日中にケーブルを現地に持っていかなければならないとは思っていなかったのでまたあわてて現地に戻りました。

その時点で２３時をすぎていたのですがテクニカル担当の人たちは黙々と作業を進め１時過ぎにはケーブル引き込みが完了してました。僕たちは完了後の状況をチェックして営業所のサーバーにチェック済みの報告を入れなければならないので結局最後まで立ち会ってました。今から帰れば少しはねれると思い「おつかれさんです」と声をかけてﾋﾛｼさんと帰ろうとしたらチーフから「何だよ帰るのかよ。電車で来た俺たちをおいてさあ」と言われしかもよく冷えた缶ビールまで差し出されてしまったのでもう、その時点で何かの壁が崩壊してしまい結局僕とﾋﾛｼさんはテクニカルの人たちと飲んだくれて泊まり込みになってしまいました。

朝になってから渋滞する東関道を半分眠りながら走り営業所に戻り、報告書を書いた後一回部屋に帰ってシャワーをしました。午後からまた現地に行き明日搬入される予定の機材をどこに配置するかわかるような目印をホールの床に書き汗だくになりました。一応全部の印を付け終わった後ﾋﾛｼさんが「おわったー」といって床に崩れ落ちて大の字になりました。僕も疲れ果てていたので床に寝ころんだのですがコンクリートにコーティングの床はひんやりしてとても冷たく気持ちよかったです。思わずそのまま３時間ほど眠ってしまいました。様子を見に来たクライアントの人が床に二人転がっているのを見てかなりびびったらしく「大丈夫ですか」というやたら甲高い声で起こされました。

昨日から徹夜状態で疲れ果てていたことを話すと「ご苦労様でした」と快くねぎらわれおまけにカツ丼の出前まで取って頂き恐縮しました。びっくりしたのはそのカツ丼でこのあたりでは有名らしいのですがとにかく量が多かったです。６００円で普通のカツ丼の倍くらいカツもご飯もありました。全部食べ切れませんでした。

またもや半分眠りながら今度は空いている東関道を帰途につきました。途中どうしても眠くなりＳＡで１時間ほど仮眠を取りました。ﾋﾛｼさんはひっきりなしにアサミさんにメールしてます。ちょっとうらやましくなりながら僕もＳＢプリペイドのメールをチェックしたところ僕の中では終わっているはずのアリクイからメールが来てました。（こんばんはお仕事中ですか。こないだの写真はちょっと昔のものでしたのでさっき撮ったやつを送りますね。写真の表情は今の私の気持ちです。）という文章とともに何ともたとえようのない得体が知れない笑顔を浮かべたまちがいなく現在の状態のアリクイの写真が添えられていました。むりやり例えてみるならお腹を突き破って出てきたエイリアンの子供、でしょうか。僕はちょっと怖くなり、そのメールをこっそりﾋﾛｼさんに転送し、ＳＢプリペイドの電源を切りました。ﾋﾛｼさんは確か「じゃあ、俺が面倒見るよ」と言っていたはずなのでこの転送は決して卑怯ではないと思いました。

今思い出しても不可解でしかもぞっとするようなアリクイのメールでした。