出会えたり出会えなかったり　season4

９時に新幹線のチケットを取りに行ってから出社する予定だったので１回起きてシャワーしながらセックスした後少し時間があると思い軽く横になったら熟睡してしまいました。ﾋﾛｼさんからの呼び出し着信で目を覚ましたらすでにお昼になっていました。（疲れているなー）と思いながら駅によってチケットを引き取り会社に行きました。

午後からﾋﾛｼさんが主担当になっている会社のイベント機材をレンタル会社へ見積もりに行く予定になっていたのであのまま寝ていたら危ないところでした。見積もりといっても前回のイベントのときつかった見積書をそのままコピーできるのでここでもかなり楽です。見積もりに午後いっぱいという通常スケジュールで動いているのですが実は５分で終わってしまい無事機材の仮押さえも完了しました。１３時５分で今日一日の予定を消化してしまったわけです。ﾋﾛｼさんはそこの会社にいる女子社員の一人をかなり気に入っていて顔を見せるたびに「今度接待させてください」と挨拶するのですが今日もおなじ事を言ってました。そういいつつ仕事がらみということもありいつになっても接待計画は具体化しないでいます。でも、今のﾋﾛｼさんは取引先のなんの特典もない女子社員を接待している場合ではないのですが。

リース会社の倉庫を出てこれからどうしようかと考えていたらﾋﾛｼさんから「まあ、ちょっと話そうぜ」と言われました。くる途中で昨日の出来事の状況を聞いたらあとでゆっくり話すよ、といっていたのでそのことだろうと思い駅の反対側にあるマクドに入りました。話というのは思った通り昨日のことで、彼女が出て行ってから少し心配になって彼女のお母さんのところに電話をしたら（来てない）といわれてしまいさらに浮き足立っているそうです。「いまも、浮き足立っている最中なんですか」と聞いたら「浮き足立っている最中だよ」とのことですがそれにしては軽やかにさっきの会社の女子に声をかけていたなあと思いました。彼女が行くところと言えばお母さんのところ以外ないはずなのにどうなってるんだろう、と心配そうだったので「もしかしたら実は帰ってきてるのに事情を知って隠してるんじゃないですかねえ」と助言してみました。ﾋﾛｼさんは「いやーあのお母さんがそんな腹黒いことするわけないと思うんだけどなあ」とやけにお母さんを買った意見でした。子供の件で出て行ってしまったと聞いていたので激しい口論とかになったのかと思っていたのですがそうではなく穏やかに話し合い穏やかに「俺はやっｐりお父さんになれないかもしれない」と言ったところ「そう」と向こうも静かに答えてしばらくしたら荷物をまとめていたらしいです。そんな気配全くなかったのに身の回り品をきっちり詰めていたそうです。それを聞いてもしかしたら彼女はすでに話し合う前から荷物を詰めてあったんじゃないかと思いました。そのことを話すとﾋﾛｼさんは「そうかもなあ」とさっきまでの軽やかさとは雰囲気をがらっと変えて落ち込んでいました。落ち込みながらも携帯をいじっていたのでのぞき込んでみたら必要以上に髪が茶色い主婦に（ひろくんだよー）とメールを打ってる最中でした。「今度いついくんすか」と聞いたら「明日」だそうです。架空スケジュールのせいですっかりさぼり癖がついてしまいました。でも、明日は僕の方も少しだけ当たりがあったので今夜中に話を詰めることができれば海を見て過ごさなくても済みそうです。

いずれにしてもﾋﾛｼさんの結論は「もう、終わりかけてる」ということです。年始のあのドロドロした騒ぎから半年でまたもやﾋﾛｼさんの部屋から女性が去っていってしまうのでしょうか。それにしてもよくこれだけの出会いと別れを繰り返せるなーと思います。よほどのエネルギーがないとこんな人生は送れないと思います。

僕にはまねができません。