出会えたり出会えなかったり　season4

彼女に言われるまで忘れていたのですが、今日はとっても苦手なＷデートでした。高校生っぽいからパス、といつも言っていたのですがツルさんとカラオケに行った日約束を守らなかったペナルティとして了承させられました。

東京駅で彼女の同期の女性＆その彼氏と合流し丸ビルにあるお店に行きました。そのお店は京都に本店のあるしゃぶしゃぶのお店で、僕の場合子供の頃誰か家族の誕生日とか入学祝いとか何か特別におめでたいことがないと連れていってもらえないランクのお店です。「ここのしゃぶしゃぶすきなんだよねー」と彼女が僕のほうを見て言いましたが僕は手持ちの現金が心配になってきました。彼女の同期の女性はかなり大人っぽくてＯＬというよりはクラブ系のお店に勤務している感じの人でした。その彼氏というのがかなりの年上でどうみても36歳はいってるように見えます。しかもきれいに手入れされた口ひげと黒ぶちのめがねがかなりのうさんくささを演出していました。話してみたら彼女の会社に機器を納入している会社の社長ということでした。前に一回彼女も含めた女子社員数人を食事につれていったりしていることが判明し、やきもち男になりかかりました。

でも、飲みながら話していると社長はかなり気さくな人で営業も自分でやっていて事務所にはおばさんひとりしかいなくて社用車兼自家用車は10年落ちのセフィーロだよ、と自分の言葉にどんどん落ち込んでいく人でした。少し好感を持ちました。でもそうなるとここの食事の支払いはやっぱ割り勘になるのかもしれないと気づきますます手持ちの現金が心配になってきました。

でも「おれは社長だし」といいながら結局社長のおごりでした。なんか悪いことしたような気になりました。「僕が気を引いておきますから領収書もらっておいたほうがいいすよ」と言ったら「じゃあ、そうさせてもらおうかな」といって領収書をもらっていました。ちなみに4万4千円でした。

そのあと夜景を見ながら1列に並んで飲む感じのラウンジみたいなところでまた飲みました。次は当然僕の支払いの番だと意気込んでいたのですがこのお店も高そうで相変わらず手持ちの現金の心配が続きました。幕張でハンバーガーをほおばっている自分が懐かしく感じられました。しかし、そのお店も社長が払ってくれました。いくらなんでも悪いので2万くらい払おうと思ったのですが「社長だし」といってカード払いしてました。「領収書」とささやいたらまた領収書をもらっていました。その間二人の女性に「あれって、何の建物だっけ」と話し掛けることが僕のできるささやかなお礼です。

帰りに社長と名刺交換して別れました。こんどマジで営業にくるように言われました。僕と彼女はタクシーの列に並びましたが社長と彼女の同期の女性はなぜか違う方向へ消えていきました。飲みなおすのでしょうか。

タクシーの中で彼女に「社長と食事にいったんだ」と聞いたら「やきもちやくんだよねー」と勝ち誇った顔をされてしまいました。僕はふと、社長って結婚してるんじゃないかと思ったりしましたが余計なお世話なので口に出すのはやめました。キャラがたってる社長のおかげでＷデートは楽しいものになりました。