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出会えたり出会えなかったり season4

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03月の記事一覧
Posted on 16:44:26 «Edit»
2011
03/12
Sat
Category:日常

帰宅難民 

リース機材の見積で酒井さんの会社の倉庫にいるとき、いきなり揺れました。倉庫は免震構造になっていて機材の棚も耐震措置がされてたのでほとんど被害はなかったのですがとにかく免震構造のなんていうか軸のない揺れかたが気持ち悪かったです。ほぼ水平に行ったり来たりを繰り返す揺れかたで、僕はドアが心配でずっと開けたまま押さえていたのですがほんとにたってられない感じの揺れかたでした。ヒロシさんと酒井さんも同じで、「うっ 吐きそう」と言ってました。地震体験のトラックに載せてもらったみたいな気分でした。
神戸の震災の時は京都で震度5でしたがあれより揺れました。さすが免震構造です。

倉庫から事務所に戻って水増しした見積もりを書くことになり、事務所のドアを開けたら事務所は免震じゃなかったらしくて壊滅してました。書類の棚からファイルが全部落下していて壁にひびが入りディスプレイも全部倒れてました。事務所にいた人たちはそれを片付けてましたがそれを見てヒロシさんと顔を見合わせて「本日の業務終了」と宣言しました。

なおちゃんが心配だったのでEZでメールしてみましたが予想通り死んでたのでgmail使ってみました。gmailにはすぐ返信が来て(仕事終りになったから帰る)とのことでした。じゃあ迎えにいこうか、という事になり外に出たら357が大渋滞で観察していたところ30分で10cmしか進んでませんでした。再度gmailでなおちゃんと連絡をとったところ会社の車で社員を全部送ってくれることになったそうで、電車が止まってるのでそれで帰ってくるとのことでした。

(これはちょっとやばい状況かも)

と事態が割と深刻であることに気付き始め、試しに最寄り駅の様子を見に行ったら人一倍虚弱体質な京葉線は予想通り止まってました。さらにその先にある人工海浜のある公園に行ってみたら海の近くの地面が見事に液状化してました。砂吹いてました。仕方ないので駅のしたにあるマクドに入って三人でこれからの身の振り方を話し合いました。とりあえず今日の業務は終了、という事でまずは意見が一致してそのあとどうやって帰るかということに話題が移りました。その瞬間またしたから(どん)てきてマクド大揺れです。この揺れは免震じゃないので僕としては許容範囲でしたが気づいたらヒロシさんと酒井さんはテーブルの下に潜ってました。(マジですか)と思って周りを見回したらテーブルの下に入ってないのは僕だけだったので僕もテーブルに潜りました。その15秒後に天井パネルが落下してきて(やべー)と思いました。パネルと行っても15cmくらいのやつですが。

一応(天井が落ちてきて危なかった)となおちゃんにgmailしておきました。直ぐに返事が来て(大丈夫?けがしてないの?)と心配メールでした。なんか少し嬉しくなりました。

結局三人とも歩いて帰る、ということになり、酒井さんの上司から(かぶってけ)と言われたのでヘルメットをかぶり、駅前で(じゃあ、無事に帰還することを約束しよう)とハグした後帰宅難民として歩きはじめました。酒井さんだけは逆方向なのでそのまま別れて僕とヒロシさんは途中まで一緒なので国道沿いを歩いて行きました。とちゅうで酒井さんの会社でもらってきた水が底を付きコンビニによったら同じような難民が多数いてコンビニのまえで一昔前のヤンキーみたいに座り込んで疲れはててました。
水分と炭水化物は欠かせないと思いカロリーメイトと水を持ってレジに行ったらお店の人が水を無料にしてくれました。コンビニの店長の優しさが身にしみました。僕達もコンビニの前で座りカロリーメイトを摂取し水を飲み干しました。なおちゃんからメールがあって家についたらしく(いえのなかめちゃくちゃ)らしいです。僕の命綱であるスカパーチューナーとレコーダーの安否を尋ねたら(それは無事)だそうです。ひと休みしたあと予備の水を購入して出発しようとしたらまたしても水を無料にしてくれました。なんという広い心を持った店長さんでしょう。今度からここのコンビニを行きつけにすることをヒロシさんと誓ったあと出発しました。

水分を摂り過ぎたせいか歩いているうちに尿意をもよおしましたが国道沿いにあるあらゆるお店がドアを開放してありトイレと休憩用の椅子を用意してくれてて助かりました。国道の両側に点在するコンビニには必ず人だかりが出来ていてなんかお祭りの縁日歩いてるみたいで楽しかったです。しかもあそこだけじゃなくてほとんどのコンビニが水一本無料とかコーヒー無料とかしてくれてて感動しました。でもよく考えるとそれだけ非常事態って事だったんだと思います。歩きながら所々で液状化が発生していてかなりびびりました。自社にはずっと連絡をとっていたのですが全く取れず、です。仕方ないので一回自社によることにして、俺達って忠誠心のある社員だよなー、とヒロシさんと自画自賛しながらビルの前まで来たらシャッターがしっかり閉まってました。社員に連絡もせずビルのシャッターを下ろす会社に二人して失望しました。となりのビルの壁が落下して地面で粉々になってました。やっぱりこれはただごとじゃない状況なのを再認識しました。

ついでだったのでベローチェの無事を確認しに行ったらやっぱり入り口を開放していて店内は難民で溢れかえっていました。とほほ
ここのレモン味の水が好きなので空いたペットボトルに入れてもらってからベローチェをあとにしました。

結局4時間かかって無事なおちゃんの元にたどり着きました。めちゃくちゃだったハズの部屋ですが全部なおちゃんが片付けたらしく僕が到着したときには綺麗になってました。歩きながらずっとgmailしてたので無事なのはわかってるはずなのに僕が帰って来たらなおちゃんは「よかったー」と安心していました。

これを書いているときにも揺れてますがもう慣れました。

免震構造の揺れかたの気持ち悪さ、車は30分で10cmしか動かない、非常時に頼りになるのはgmail、コンビニで水がもらえるというのが今回難民になって学んだことです。
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