出会えたり出会えなかったり　season4

ヒロシさんの顔にはよく見ると太宰はんみたいな縦線が入っていていまにも
（生まれてすいません）
と言いそうな感じだったので
（どうしたんですか）
と、形だけの心配してみたところ、ショッキングな出来事について語ってくれました。

ヒロシさんはこないだ酒井さんから（ぶち壊すところから始めようぜ）といいながら最初に出会った人のアドレスをもらってましたが、その後以前成功したテクニックを駆使してその人とやりとりするまでに進展があったそうです。そして昨日の夜

（お互い知らないままじゃもう、いられない）

と凄く盛り上がってしまい、とうとう本日の昼間会うことになりました。
こいけさんがいると言うのに夜中にメールするなんてヒロシさんはその辺でも凄いと思います。

しかも夜中の盛り上がりのせいでそのまま待ち合わせ場所をアパホテルのロビーにしてランチは上の方の階にある中華のバイキングに設定してしまったそうです。もちろん部屋も取って、今朝になり（さすがにまだ会ってもない相手に対してこれはやり過ぎかも）とかいう考えもよぎったのですが（まあ、いいや）とアパホテルのロビーに向かったそうです。

そして来たのは父がカリフォルニア州検事でセックスしてないのに（あなたの子供よ）とヒロシさんをメアド変更まで追い込んだサイコメトラーだったそうです。
ヒロシさん的には全身に電流のような寒気が走ったとのことですが僕はなんかここは笑うところのような気がしてしまい、堪えるのがつらかったてす。
（ちょっと見違えるぐらい太ってた）
らしいのですが僕が知ってるサイコメトラーのシルエットを思いだす限りあれ以上人間は太れるのだろうか、という疑問が湧いてました。

そんな場合、もちろん（どちら様ですか）と言ってそのまま場を立ち去るのがセオリーだと思うのですがヒロシさんは
（や、やあ）
と前夜の盛り上がりを汚さないために平静を装ってしまい、そのまま中華バイキング→セックスの手順を忠実に実行にうつした模様です。とほほ
そこには
（おれ、こんなデブとはやったことないなー）という危険な好奇心が働いた、と自己分析してました。
しかもその純粋で危険な好奇心は太りすぎていてちんちんが奥まで入らず、「なに、そんなものなの？」という心無い言葉に打ち砕かれてしまったそうです。

驚いたのはサイコメトラーがヒロシさんの事を全く覚えてなかった事で、（あのカラオケは何だったんだろう）と少し悩んでました。恐ろしいサイコメトラーです。

ヒロシさんは早速T-01Cのメアドを変えてました。

夜中の閃きは思わぬ事態を招きやすいです。

林さんイベントが終了して少し暇になりたいのですがこのあとキャサリン案件もあるので午前中残務処理を終わらせたあとまたベローチェに集合しました。

トラブルメーカー・トメさんがなかなか来なかったのでヒロシさんのT-01cをいじってました。たしか溶けないようにハードカバーにしたはずなのですがすでにもう、ベトベトしかかってました。手が溶けると困るのでテーブルに置いて操作しました。アドレス帳を見たら（仕事）と（work）、二種類のグループがあってとても不審でした。試しに特に不審な（work）の方を開いて見たら見知らぬ人のセカンドネーム、というか地名でしょうかそれプラス四桁の数字という構成のアドレスが大量に並んでました。もう、見た瞬間にやましさが溢れてました。これらの意味をヒロシさんに聞くのは少し安易過ぎると考え、自分なりに推理してみました。まず名字のようなのはその人が住んでる地名だと思います。さらにその後の四桁は経度と緯度でしょうか。でもそれだと桁が足らないので市外局番とか郵便番号とかいろいろ考えを巡らせましたがどうしてもわかりませんでした。セックスした回数、というのもありましたがそれにしては数が多すぎて二回できないヒロシさんにこなすのは無理と判断しました。

３０分考えてわからなかったのでヒロシさんに聞いてみました。（work）自体は予想通り出会いのアドレスで名字はその人が住んでるところ、四桁の二桁は相手の申告年齢、下二桁は相手に申告してる自分の年齢、だそうです。もちろん相手にほんとの年齢を明かす訳ないので以前は年齢の矛盾で痛い思いや悲しい思いを重ねて来たのですがこの方式をとってからそういった苦汁は飲まなくなったそうです。あと一つ一つのアドレスのメモ欄には申告してる偽名、職業、年齢に対応する干支や申告してる誕生日、誕生日に対応する星座などの嘘で固めた情報がちりばめられてました。それらをメールする前やあう前に一通り眺めて予習に余念がないようです。

すごい取り組み方で感心させられました。と、ともにそれだけ活用してればT-01Cも溶けるだろうなー、と思いました。

辛い早起きをこなしてから会社についたら（あのさあ）とヒロシさんに耳元でつぶやかれました。

（デブのことなんだけど）

というので最初は何のことか解らなかったのですが場所をベローチェにうつして話し込んだらサイコメトラーの事でした。

（父はアジア系犯罪担当のカリフォルニア州検事）

という発言以来、これはまずいだろ、という思いから疎遠に持って行ったらしいのですがここのところ陽気に誘われてまた頻繁にメールが来るようになったらしいです。

はじめはDELLstreakの練習もかねてヒロシさんのほうもいいリズムで返信してたのですが昨日から

（あなたの子供よ）

と唐突に始まったらしく、やっても無いのに

（つわりがひどいから今すぐきて）
（冬にはパパね）

などと展開して行くのがさすがのヒロシさんも恐ろしくなって来たようです。ヒロシさんは最初デブな事だけに気を取られていて僕が忠告しておいた（サイコメトラーですよ）という発言は頭になかったみたいです。

（双子ちゃんよ）
（早くお腹にてを当てて）

「Gmailのアドレス変えた方がいいす」とアドバイスしておきました。

気温が上がって来たので今日からパーカーなしです。なんか頼りない感じです。

昨日の発言が気になり打ち合わせが終わったあと少しけいこさんと話してましたがまったくその話しは出ませんでした。やっぱり酔っ払ってたようです。僕の方はかなり気になっていてモーニングセックスにも身が入りませんでした。いろいろ考えたのですが子供を作るのはまずいと思いますがけいこさんの中で出すのはなかなか刺激的だと思いました。

ホントは今日の打ち合わせにはヒロシさんも参加するはずだったのですが朝S11HTに電話があり体調が悪いので欠席するとの事でした。体調というよりはけいこさんを苦手とする意識から精神的に拒絶反応が出てるんじゃないかという気がします。あんなに修羅場をくぐって来ているのに弱いところは弱いヒロシさんだと思いました。

けいこさんの会社をでたあと少し時間があったので車に戻りシートを倒してぼーっとしていたら知らないまに寝てました。起きたら２時間くらい経過してました。びっくりしました。おまけに汗だくです。疲れているとは言え危なく脱水症状に陥るところでした。ヒロシさんから着信があったようなので会社に戻ろうかと思ったのですがなんかべとべとして気持ち悪かったので一回部屋に戻りシャワーしてから会社に行きました。

会社に戻るとやけに血色のいい顔でヒロシさんが内勤のなつみちゃんと話してました。どう考えても朝の電話はズルです。明日も打ち合わせがあるので絶対に連れて行こうと思いました。

先程連絡がありましてヒロシさんの元の彼女の居場所が判明したようです。昨日の夜何となくママさんのお店に行ったところ元の彼女がカウンターに座ってママさんとなんか話してたらしいです。割と早い時間だったのでまだお客さんは来ないと油断していたようです。

で、そのまま話をして正式に終わったと言うことでした。判明した事実はやはりママさんとママさんの娘はグルでさらにはママさんの娘にはやはり男がいたらしいです。ヒロシさんはその男もママさんの紹介じゃないかと予想していました。ママさんからは「まあご縁がなかったのねえ」で済まされてしまい帰り際にまた誰かのアドレスを渡されたらしいです。その場で破り捨てようかと思ったのですがいつか後悔するかも知れないと考え直しそのままメモリにいれてあるようです。ヒロシさんは今回の出来事の教訓として「軽々しく女と一緒に住むもんじゃない」と述べてました。

人ごととはいえ僕も少しは気になっていた事柄だったのですっきりしているところです。

明日トメさんからまたフェラチオカラオケに誘われているのですが今週はまだまともに仕事してないのでどうしようか迷ってます。