出会えたり出会えなかったり　season4

彼女がいやいや会社に行ったので僕もあまり乗り気ではなかったのですが出社しました。たぶんあまり人はいないだろうと思っていたら休んでいる人の方が少なくて意外な感じがしました。毎年この時期はクライアントにあわせてみんな年休を取っているはずなのですが今年は様子が違うみたいです。でもよく見ているとみんな特に行く先もやることもないみたいで自分の机で携帯をいじったり一心不乱にＤＳでファミスタをやったりしてます。僕も特に行く当てもなかったのですがとりあえず天気に誘われて外に出ました。そして、部長が休みなのがわかりきっているけいこさんの会社に向かいました。たぶんけいこさんは出社しているはずだと思ったからです。

思った通りけいこさんは受付にいました。僕を見つけると「部長は休みだよ」と言ってきました。僕は「知ってるよ。けいこさんにあいにきたんだよ。」といって受付の近くにある椅子に座りました。けいこさんがお昼の休憩になるまで待っているつもりでした。ＧＷ期間中とはいっても結構訪問者は多くて対応するけいこさんをずっと観察していました。するとそれに気づいたけいこさんは「あっちいけ」と言ってきましたがそのままお昼まで居座り続けました。

お昼はいつも通りけいこさんにおごってもらい十分時間をつぶせたことに満足して帰ろうとしたらけいこさんから夜の招集がかかってしまいました。「ﾋﾛｼさんも連れてくる？」ときいたら今日は呼ばなくていいそうでこれはきっとせふれとして呼ばれたんだと思いました。

先週はけいこさんとセックスしていなかったので股間を熱くして秘密の広島焼きのお店に行きました。彼女と何回かいってマスターともなじみになっていたのでけいこさんと二人でお店に入ったときすこしやばいかなと思ったのですがマスターは僕に向けて少し訳ありな笑みを浮かべただけで何も言いませんでした。わかっている人だなあと思いました。僕は車だったので飲みませんでしたがけいこさんはいつものようにがぶ飲みして酔っぱらっていました。明日も平日なので大丈夫なのかなと思ったのですがけいこさんは明日から連休に突入で旦那さんの実家に行くそうです。昨年からのごたごたが収拾したので改めて挨拶に行くんだけど気が重いわーと言ってました。旦那さんとはまだ籍を入れていないようですが近々再入籍することに決めたそうです。６月か７月、と言っていました。「これでいいのよ、一人でいると不安。二人でいると別に好きでも何でもない人とでも一人でいるよりはマシ」だそうです。

結局お店を出た時間がかなり遅くおまけに実を言うとけいこさんはできない日だったらしくセックスしないで帰ってきました。けいこさんを家まで送ってから帰りに気づいたのですが夜ご飯もけいこさんに出してもらってしまいました。いくらなんでもおごられすぎなので今日の分は連休が明けたら必ず払おうと思いました。

僕は明日も仕事です。

なんかけいこさんはすでに酔っ払っていて聞いてみたら会社の友達と飲んでてメールが来たものだからこっちのほうが面白そうだと思って適当に切り上げてタクシーでやってきたそうです。

僕はそのような展開を望んでけいこさんにメールしたわけではないのですが、確かにこの方が面白そうだと思いました。そして僕が望んだとおりの展開になりました。けいこさんはﾋﾛｼさんに「おに」とか「ひとでなし」とか「けだもの」といった言葉を交えながら今回の出来事について自分なりの感想を述べていました。それが結構今後ﾋﾛｼさんがどうするべきかのアドバイスになっているように聞こえました。けいこさんのアドバイス的な感想はやはり今の奥さんがかわいそうなので早急にカオリさんとの関係を断ち切るべきだというもので僕たちが出した結論と同じものでした。ただ、今後のことを考えるとカオリさんと関わった痕跡を消し去らないと後々面倒なことになる可能性があるというところまでけいこさんは考えていなかったようでした。僕が横からそのことを話すとけいこさんはこっちをむいて「キミも結構場数踏んでるんだねえ」となんか感心しているような口調でいいました。そのときの目がとろんとしていてけいこさんのエロモードスイッチが入っているような気がしました。

けいこさんがきてから2時間ほど飲んで解散になりました。ﾋﾛｼさんとわかれてけいこさんとふたりでタクシーに乗るとやっぱりけいこさんは「えっちしたーい」と小声で言ってきました。いまからえっちしたら帰りが遅くなるよ、と答えたところ「それもそうねー」とあきらめたようなかんじだったので少しほっとしていたら5分後、けいこさんがとんでもないアイディアを考え付いてしまいました。

そして僕たちはけいこさんのマンションの駐車場にとめたけいこさんの車の中でカーセックスしてしまいました。ワンボックスは広くていままでのカーセックスとは違う世界が開けたような気がしました。

昨日カーセックスしたばかりのけいこさんの会社に行って部長と打ち合わせをしました。受付で来訪者のバッチをもらうときにけいこさんは「昨日のわたしは本当のわたし」と小さい声で言ってきました。スカートがどうなったか気になっていたのですがあまり話す時間もなかったのでそのまま部長のところに行きました。

帰る時にもけいこさんは軽く手を振ってくれましたがスカートがどうなったのかまでは聞くことが出来ず、相変わらず気になったままです。お昼頃ヒロシさんからS11htに着信がありました。今日は出社しているようです。JRの駅で合流してヒロシさんが主担当になった取引先に向かいました。途中、車の中で昨日のけいこさんとのことを話して旦那とよりを戻す前のけいこさんと今のけいこさんは一体どっちが本当のけいこさんなんでしょうかねえと意見を求めてみました。ヒロシさんは僕の質問よりスカートにかけてしまったことに反応して、ああいう女のスカートにかけるのは気持ちいいだろうなあと言ってました。ああいう女と言うのがどんな女なのかわかりませんでしたが、決して気持ちいいもんじゃないすよ、と僕は答えました。

2時間くらい打ち合わせをして帰り道に寄ったデニーズでこないだ偶然手に入れたアドレスのことを思い出しました。ぼくが試しにメールを送ってみようと文章を考えていたら「そのなかのアキっていう女とはいまやり取りしてるよ」とヒロシさんが言って来ました。なんとヒロシさんはすでにあの時メモったアドレスについては全部お試し済みでした。さすが性の申し子です。そのなかで返事が来たのがアキさんと言う人だったらしいです。参考のためにやり取りを見せてもらったところ、(マツさんから紹介されました)(ほんとに？)(はい)(いまマツさんに確認したら紹介なんてしていないと言ってましたよ)(そんなことないです彼女と別れたばかりで寂しいと言ったらあなたのアドレスを紹介されました)(うそでしょ いたずらですか)(いたずらなんかじゃありません信じてください)(わたしのアドレスをどこで知ったんですか)という感じでやりとりされていました。やりとりというかなんか揉めているようにもとれるのですがとりあえず会話が成立しているようでした。それをみてライバル心が掻き立てられ、僕もユミさんという人に(元気ですか僕は寂しいです)と送ってみました。ヒロシさんのやり取りを教訓にあまり具体的な嘘は怪しまれると思ったので抽象的に責めてみる作戦です。

今のところ返事はありません。

だんだん暖かくなってきて昼寝にはいい季節になってきました。もう習慣になっていて食後は必ず眠くなります。ひどい時は食べながら眠くなります。スケジュールの都合で昼寝の時間が取れない時など運転しながら眠くなるので危険です。出来るだけ昼寝の時間は取るようにしています。今日も絶好の昼寝日和です。

朝会社に行って中川さんの机をチェックしましたがやはり来ていないようだったのでそのまま外に出て適当にクライアントのところに顔を出して時間をつぶしました。２月に会社がやばい事になっているとこっそり打ち明けられたクライアントにもどきどきしながら行って見ましたがいつもと変わらず爽やかな雰囲気でみんな仕事をしていました。そこの現場を統括している管理職の人に会社の状況を確認したら「いやなんか金は天下のまわりものだよねえ」と上機嫌でこないだの暗い顔とは全然違うこれもまた爽やかな表情で話が弾みました。多分資金の手当がついたのだと感じました。「近いうちになんかやろう」という前向きな言葉に送られて事務所を出ました。もしかしたらまた一件単発案件が取れるかも知れません。

夜になって自分の会社に戻りました。今日はヒロシさんから一回も着信がない上に机を見ても出社した形跡がないようでした。休みかと思い電話してみたら聞き覚えのある歯切れの悪さで、あーこれは、と思いました。夜までタミ子さんです。多分。なんか人事ながら胸騒ぎを覚えるような気分になりながら一応ヒロシさんのアドバイザーでもあるけいこさんにこのことは報告したほうがいいと思い「ヒロシさんがまた会社休んで夜までセフレと過ごしているようです。」と送っておきました。

報告書などを書き終えてそろそろ帰ろうと思い席を立ったところでP905itvにけいこさんから着信です。なんか飲み会らしく後ろがかなり騒がしく当然けいこさんはいつものように酔っ払っていて幕張で飲んでるから迎えに来て、とのことです。帰ろうとしていたところでめんどくさかったのですが一応クライアントでもあるけいこさんなので幕張の指定された場所に行きました。予想通りけいこさんはいつもと同じ酔っ払いかたをしていました。車に乗って来ると先週からの口癖だった「えっちしたーい」を連発です。酔っ払いとはいえけいこさんにそのように言われ続けたので僕もしたくなってしまいカーセックスしてしまいました。カーセックスするのはフミさんとだけのはずだったのでなんかいけないことをしてしまったような感触が残りました。しかもコンドームを持ち合わせていなかったのでけいこさんのスカートにおもいっきりかけてしまいました。土日に彼女としたので量が少なかったのがせめてもの救いです。

帰りの車のなかでけいこさんは「やばい 気持ち良すぎ」とつぶやいていました。僕は「また明日 昨日のわたしはわたしじゃないの ってメールちょうだい」と言っておきました。何となくそんな気分だったからです。

イベントが取れたお祝いと言うことでけいこさんとヒロシさんと三人で飲みました。けいこさんの会社の近くの方が雰囲気のいいお店が多いのですがけいこさんの希望で僕たちの会社の近くにあるいつもの東方見聞録に行きました。けいこさんにはこないだ会った時にヒロシさんの無謀な振る舞いについて語っておいたのである程度の事前準備は出来ていて酔ったヒロシさんが右手の人差し指でけいこさんの乳首付近を刺激しようとしても見事にガードしていました。逆に「奥さんかわいそう」とずっと言われ続けてしまいそれがボディブローのように効いて来てしまったようでヒロシさんは徐々にへこんで行きました。しかも子供を引き取るのを躊躇している話もけいこさんに教えたところ｢女は子供も含めて愛されて初めて本当の愛を感じるはずなんだけど｣と最初の飲み会とは思えないほどきつい言葉をヒロシさんに浴びせていました。ヒロシさんはますますへこんでいました。

逆にけいこさんはヒロシさんに｢もうやっちゃってるらしいねえ｣と僕との事を指摘されたのですが｢そうなの セフレなの｣と堂々と開き直りヒロシさんの攻撃をかわしてました。セフレと言われたので僕は（そうかー）と思いました。とりあえずけいこさんvsヒロシさんは横で観ているとかなり面白いエンターテイメントです。ジンガロより全然面白いです。けいこさんはヒロシさんに対してかなり攻撃的でヒロシさんは反撃するのですがけいこさんは華麗にスルーしてその反動を利用してさらにきつい攻撃を仕掛けて行きます。しかもそんな紙一重のきわどい攻防を繰り返しているにも関わらずお互い刺々しくならずまるで言葉のゲームみたいに闘いが続きます。このイベントは定期的に鑑賞したいと思いました。

ヒロシさんはいつものペースを取り戻そうとしてけいこさんに「どんなぱんつ？」と聞きましたがけいこさんは「しょうがないなー見せてあげて」と僕に指示しました。僕は指示されたので仕方なくぱんつを見せました。ヒロシさんは泣きながら笑っていました。僕に彼女がいることもヒロシさんにばらされてしまったのですがけいこさんにまたしても「セフレだから」と軽くスルーされました。

でも本当に久々にお腹が痛くなる位笑ってしまいました。帰りはけいこさんと途中まで一緒のタクシーで帰りました。ヒロシさんの評価は上々です。「また飲もうね」と言ってました。ヒロシさんと飲んでまた飲みたいと言ってきたのは多分けいこさんが初めてです。「えっちしたくなったー」と言われましたが時間が遅かったのでまた今度と言うことにして今日は真っ直ぐ帰りました。